夢を追うもの
おふくろを50年も待たせながら、俺の夢を見せることが出来なかった。おふくろは死ぬまで先生に、この子何やってるのかわからないんですよ、と言っていた。
そんな中でひとつわかった事。
夢を追ってきた者は夢を見続けないと生きていけなくなっているという事。
宝を探してた海賊みたいなもんで、夢って宝を忘れて、普通に陸に上がって生きようとしても、決して上手くいかなくない。
それが50年生きてきたって事。
俺がまだ生きていくには、宝がある事を信じて航海に出ないといけないって事。
でないと心が死ぬし、心が砕けるってこと。
真っ暗な世界に戻りたくないなら、もう一度海に出ること。
末裔である事を信じてみるか。