人との比較

人と比べない事が幸せになるコツだという。でもならば基準は何で作るの?

人間なんて他者との関係の中にしか存在しない。他者があってこそ自分の存在を定義できる訳で。街を歩いていて、人を比較して見てる事ないですか?楽しそう、かわいい、美味しそう、あいつは朝帰り、俺はこれから出勤。。それは全部比較をしてる言葉。比べてるのが普通だよね。。人を見てこうなりたいって思って、人を見てこうしたいって思う、それが普通。経済世界で比べないで生きていこうってちょっと無理がある。俺、嫉妬心すごいし。。人と比べないなんて、言葉の中だけの事。言うは易し。

 

でも、それならばどうすれば??というところで、

生きてきた道を納得する事が最近になって漸く受け入れられるようになって来たってこと。それと同じように人には人の人生があると理解できるようになって来た。ようやく。。

例えばあの職人として認められるのには○年かかる、技術の習得に○年かかるとか、○歳以上にならないと実質そこには行けない役職だとか、それから人としてのスピード、なんでもバリバリこなす人とか、のんびりと生きていきたい人とか。他者の介入がすごい人達もいるでしょう。ともかく人それぞれに、それぞれの道を生きてきてるって事。その歩幅、スピード、考えながら歩くかそれとも走るか、立ち止まったり、後ろに進んだり、そうやって同じ場所から今の地点までの場所がこれほど違ったんだって事。ようやく感じられる。わかる。

 

昨日、祖父が第二次大戦で亡くなったとう塹壕に向かおうかと、ネットを調べていたら、なんだか涙が出てきた。そこで終わりの人生。親父たちを残して死んだ人生。きっと生きて帰るつもりでいた人生。

死はいつやってくるかわからない、人との比較ではない、自分の死までの地点をどこに設定するかで、どれだけ違うのかも、なんとなく見えてきた。

人生計画表、リアルに作ってみるか。人と比較しないって話じゃない、自分を見つめるって事なのだ。

 

あきらめないために。