映画学校
日の暮れそうなリビングで、入学通知書を前に、私は親に言った「映画をやりたいから映画の学校に行きたい」
その時、母親はそんなお金は無いとまくし立てた。親父は微笑みながら「もう少しウチがうまく行ってればな」と言って笑った。
あとで知ったが、その時、我が家の商売は火の車だった。それを知らずにお願いしますと頭を下げた俺。バイトでもなんでもして「入学費を稼ぐから!」今思えばただの世間知らずだった。それでも私の行く道を信じて、その後父と母は応援してくれた。
それなのに、そんな映画の道から外れて歩いて来てしまった。
思い出すだけで、情けなくなる。
軌道修正。
今から?
今から。
あきらめない。